会長 永井 秀政
島根大学医学部 脳神経外科 准教授
第40回 日本脳神経超音波学会総会を2021年6月4日(金)から6月5日(土)に島根県松江市のくにびきメッセにて開催させていただくにあたり、会員の皆様にご挨拶申し上げます。
島根県では1997年に、森竹浩三 名誉教授(島根大学脳神経外科)が第16回 日本脳神経超音波学会総会を開催しました。今回は、秋山恭彦 教授(島根大学脳神経外科)に顧問に就いて頂き、島根大学脳神経外科学教室の総力で開催したいと思います。
学会のテーマは、「ご縁と脳神経超音波」としました。ご縁とは、出雲の神々の縁でありますが、当学会と第24回日本栓子検出と治療学会と合同で開催することのご縁もあります。今回の学会では新しい取り組みとして、JANエンボラス合同開催学会を予定しています。JANとエンボラス学会はとても近しい学会であり、第24回日本栓子検出と治療学会の会長の藤本茂 教授(自治医科大学神経内科)と度々打ち合わせ、JANエンボラス合同開催学会2021年として準備をしております。
現在、COVID-19感染症が猛威を振るっており、社会全体に多大な影響を与えています。学会の機能は閉鎖空間に多数の聴衆を集めて活発な議論をすることで、知識や技術を習得する場であり、そして人と人が直接話すことで人的な交流を行う場でした。COVID-19感染症によりこれまで多くの学会が延期や中止となり、学術集会の新たな形態としてライブ配信・Web開催へとシフトしています。しかしWebのみでは知識のカバーはできても人的交流は難しいと感じています。本学会は、指針に従い感染の防止を徹底し3密(密閉・密集・密接)を回避して、可能な限り現地開催することを計画しております。
6月上旬の候は、雲の多い山陰にしては比較的晴天が多く、過ごしやすい風が吹いております。開催場所のくにびきメッセは、JR松江駅から「くにびき大橋」を渡り歩いていける距離です。涼やかな風とともに、会員の皆様が安心して島根県にいらして下さいますよう、ご参加とご発表を心待ちにしております。